『ビジネススキル図鑑』からスキルを学ぶ
更新日:10月14日
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書籍名:『ビジネススキル図鑑』
著者:堀公俊
出版社:日本経済新聞出版
初版発行: 2021年7月
〈目次〉
今日は「プレゼンテーション」と「メンタルヘルス」についてお話ししたいと思います。
ある本で読んだ話ですが、仕事でうつ病を発症してしまう人のケースがありました。
この方は普段は問題なく業務をこなしているのですが、上司や役員、重要な顧客の前でプレゼンテーションを行う際に、精神的に体調を崩してしまうのです。
プレゼンテーションのプレッシャー
この方は、その会社で十分な業務経験を積んでいました。
しかし、プレゼン前になると毎回メンタルを崩してしまうという状況が続いていました。
なぜこのようなことが起こるのか、本人も周囲も見当がつかなかったのですが、外部のコンサルタントとの面談を通じて、いくつかの重要な要因が明らかになりました。
知識不足の影響
まず、この方は長年その業務に従事しているにもかかわらず、自分の担当する業務について十分な知識を備えていなかったのです。
このことは周囲には知られることがなく、他の人から指示を受けて仕事をする立場だったため、彼らのサポートがあったことで致命的な事故は起きませんでした。
知識不足や能力不足は潜在的に存在しており、残業などの超過労働でなんとか取り繕っていました。
ところが、自分が上司や主任的なポジションに立ち、重要なコンペで説明をする側に立たされたとき、自分の知識不足が露呈することに病み、体調を崩してしまったのです。
周囲の誤解
傍目から見れば、特に問題なく業務をこなしているように見えたため、体調を崩す原因は「働きすぎ」にあると考えられてしまいました。
このように、真の原因を探らない限り、本人も周囲も「働きすぎ」で病んでしまったと思い込むことになります。
また、当の本人も「業務に対する知識不足」を認めるのは恥ずかしいと感じてしまい、ミスマッチが解消されず、休職を繰り返すことになってしまうのです。
解決策の模索
この場合、必要なのは休むことではなく、足りない業務知識を再度覚えるという作業です。
もちろん、疲弊している状態ではまず休んで落ち着く必要がありますが、その後は基礎的な業務知識を再学習することが重要です。
しかし、新人でもないこの方に今さら基礎的な業務知識をレクチャーするための社内の制度や仕組みは用意されていなかったのです。
教育制度の必要性
このような事例は、中小企業においても少なくありません。
特に、業務の専門性が高まる中で、従業員が必要な知識を持っていない場合、プレッシャーがかかる場面でメンタルヘルスに影響を及ぼすことがあります。
企業としては、従業員が必要な知識を身につけられるような教育制度を整えることが求められます。
ビジネススキルの向上
本書では、50種類以上のビジネススキルを思考系、対人系、組織系、業務系、知的生産系の5つに分類してわかりやすく解説しています。
これらのスキルを身につけることで、従業員は自信を持ってプレゼンテーションに臨むことができ、メンタルヘルスの向上にもつながります。
具体的なアプローチ
定期的な研修の実施
業務に必要な知識を定期的に更新するための研修を実施し、従業員が常に最新の情報を持てるようにします。
メンター制度の導入
経験豊富な社員が新しい社員をサポートするメンター制度を導入し、業務知識の伝承を促進します。
フィードバックの文化を育む
プレゼンテーション後にフィードバックを行う文化を育て、従業員が自分の強みや改善点を理解できるようにします。
4メンタルヘルスのサポート
メンタルヘルスに関するサポート体制を整え、従業員が安心して相談できる環境を作ります。
まとめ(ビジネススキル向上のために)
中小企業経営者の皆さん、従業員のメンタルヘルスを守るためには、業務知識(ビジネススキル)の向上が不可欠です。
プレゼンテーションの場面でのプレッシャーを軽減するためにも、ビジネススキルを身につけるための教育制度やサポート体制を整えることが重要です。
従業員が自信を持って業務に取り組める環境を作ることで、企業全体の生産性向上にもつながります。
ぜひ、これらのポイントを参考にして、より良い職場環境を築いていきましょう。
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