「経営」はどこで、どうやって身につけるのか(その2)
更新日:10月14日
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前回はコチラ
前回は、
経営のおおもとは、「決断・責任・方向性」の3つの資質が重要である
というところまで、進みました。
今回は、一歩進んで、具体的なスキルや能力について、深堀りしていきたいと思います。
〈目次〉
前回の振り返り
3つの資質、「決断・責任・方向性」を具体的にいうと、
「決断する能力」
・自己認識を高める
・多様な視点を考慮する
・リスクと利益を評価する
・反省と学び
「責任を負う姿勢」
「方向性を示す能力」
ということになります(前回の内容です)。
決断する能力
□『自己認識を高める』
(PHP人材開発)
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言葉の定義はコチラを参考にしてください。
私が、類似性を感じるのは、「泰然自若」という言葉です。
「泰然自若」という言葉は、冷静で落ち着いた状態を指し、どんな状況でも動じない心のあり方を表します。
自己認識が高い人は、自分の感情や思考を理解し、状況に応じて適切に反応できます。これにより、泰然自若な態度を保ちやすくなります。
自己認識を高めるためのトレーニング
1. ジャーナリング(日記を書く)
2. マインドフルネス瞑想
3. フィードバックを求める
4. 自己評価と反省
□『多様な視点を考慮する』
多様な視点を考慮する能力とは、さまざまな意見や立場、背景を理解し、受け入れる力を指します。
共感力、批判的思考、柔軟性、文化的理解、対話能力といったキーワードで表現されるものになります。
多様な視点を考慮する能力を高めるためのトレーニング
1. 異なるバックグラウンドの人々と交流する
2. 異文化理解の促進
3. クロスファンクショナルなプロジェクトに参加
4. リーダーシップの役割を果たす
□『リスクと利益を評価する』
リスクと利益を評価する能力とは、特定の状況や選択肢において、潜在的なリスクとそれに伴う利益を分析し、判断する力を指します。
情報収集、リスク分析、利益の評価といったキーワードで表現されます。
座学が有効な分野であるともいえます。
リスクと利益を評価する能力を高めるためのトレーニング
1.財務分析等の基礎知識の習得
2. プロジェクト管理などの実践的な経験を積む
3. データ分析とツールの活用
4. 専門書やセミナーを通じた、継続的な学習と自己啓発
責任を負う姿勢
□『挑戦に身を置く』
新しい経験や困難な状況に積極的に取り組む力を指します。
リスクテイク、柔軟性、持続力といった要素が含まれます。
挑戦に身を置く能力を高めるためのトレーニング
1. メンタルトレーニング
2. フィジカルトレーニング
3. 目標設定と達成
4. 新しい経験の積極的な取り入れ
□『協力を促進する』
他者との協力を引き出し、チームやグループの目標達成を支援する力を指します。
チームビルディング、信頼関係の構築、共感力、調整能力といった要素が含まれます。
協力を促進する能力を高めるためのトレーニング
1. コミュニケーショントレーニング
2. チームビルディング活動
3. 協調性のトレーニング
□『フィードバックを受ける』
他者からの意見や評価を受け入れ、それを自己改善や成長に活かす力を指します。
オープンマインド、質問力、感謝の姿勢、行動への反映といった要素が含まれます。
フィードバックを受ける能力を高めるためのトレーニング
1. オープンマインドの養成
2. アクティブリスニングのトレーニング
3. フィードバックの受け取り方の練習
4. ロールプレイ
方向性を示す能力
□『明確なビジョンの設定』
将来の目標や方向性を具体的に描き、それを実現するための計画を立てる力を指します。
目標の明確化、長期的な視野、戦略的思考、インスピレーションの提供といった要素が含まれます。
明確なビジョンを設定する能力を高めるためのトレーニング
1. 自己分析と目的の明確化
2. ビジョンの構築
3. SWOT分析の実施
4. SMART目標の設定
□『コミュニケーションの強化』
情報や意見を効果的に伝え、他者との関係を深める力を指します。
明確な表現、アクティブリスニング、フィードバックの提供といった要素が含まれます。
コミュニケーションを強化する能力を高めるためのトレーニング
1. 基本的なコミュニケーションスキルの習得
2. リスニングスキルの向上
3. 非言語コミュニケーションの強化
4. エンパシー(共感)の向上
5. 自己開示のバランス
□『目標設定と進捗管理』
明確な目標を設定し、その達成に向けて進捗を効果的に管理する力を指します。
行動計画の策定、進捗のモニタリング、優先順位の設定といった要素が含まれます。
『目標設定と進捗管理』をマスターする能力を高めるためのトレーニング
1. 目標設定の基本を学ぶ
2. 進捗管理のスキルを習得
3. ツールの活用
経営について、ここまでのまとめ
トレーニングで出た項目をまとめました。
トレーニング一覧
□座学関連
・ジャーナリング(日記を書く)
・財務分析等の基礎知識の習得
・データ分析とツールの活用
・専門書やセミナーを通じた、継続的な学習と自己啓発
□コミュニケーション関連
・フィードバックを求める
・異なるバックグラウンドの人々と交流する
・異文化理解の促進
・クロスファンクショナルなプロジェクトに参加
・リーダーシップの役割を果たす
・オープンマインドの養成
・非言語コミュニケーションの強化
・エンパシー(共感)の向上
・自己開示のバランス
□技術的側面
・コミュニケーショントレーニング
・基本的なコミュニケーションスキルの習得
・協調性のトレーニング
・プロジェクト管理などの実践的な経験を積む
・チームビルディング活動
・アクティブリスニングのトレーニング
・リスニングスキルの向上
・フィードバックの受け取り方の練習
・ロールプレイ
・目標設定の基本を学ぶ
・目標設定と達成
・ビジョンの構築
・SWOT分析の実施
・SMART目標の設定
・自己分析と目的の明確化
・進捗管理のスキルを習得
・ツールの活用
□心理的側面
・マインドフルネス瞑想
・自己評価と反省
・メンタルトレーニング
・新しい経験の積極的な取り入れ
□肉体的側面
・フィジカルトレーニング
今回は、具体的な能力や、その能力を養うためのトレーニング項目について見てきました。
経営者は、座学、実学、コミュニケーションや自己反省、あるいは肉体的なトレーニングも、経営を知るためには、必要な訓練項目になっていることがわかりました。
次回は、トレーニング内容の詳細と、その学び方について、お伝えしたいと思います。
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